投資にはリスクが付きものだけど「投資しない」という選択にもリスクがあるよ、だから「バランスよく資産を持ちましょう」、そして「自分自身にも投資をしよう」という話です。
現金・預金にもリスクがある
「投資にはリスクがある」といいますが、資産を現金・預金で持つことにもリスクが無いわけではありません。
資産を現金・預金のみで保有していた場合、物価が上がったときに、資産の価値が下がるリスクがあります。これを「インフレリスク」といいます。
例えば極端な例ですが、昨日まで100円で買えたものが物価の上昇で今日は200円じゃないと買えないとしたらどうでしょう。
現金・預金という資産も価値が下がる可能性がある、ということが分かりますよね。
ちなみに現在の日本のインフレ率の予測は、以下の図のようになっています。
日本のインフレ率の推移(2015~2024年) - 世界経済のネタ帳
だいたい1年で1%前後のインフレが予想されています。つまりモノの値段が毎年1%ずつ上がって、現金・預金の価値がその分だけ下がっていくということです。
先ほどの例のように極端ではありませんが、現金・預金のみで資産を保有した場合でも、徐々にその資産価値は下がっていくということなのです。
投資をすればインフレリスクを回避できる可能性がある
しかし、投資をしておけば物価が上がったときに、その投資資産の価値も一緒に上がる可能性があります。
つまり投資をしておくことで、資産の価値が下がるリスクを回避できる可能性があるということです。
もちろん投資は現金・預金よりもハイリスクハイリターンなので、「現金・預金の資産価値が下がるリスク」よりも「投資した資産の価値が下がるリスク」の方が大きいのは確かです。
しかし、「価値が上がる可能性=リターン」が大きいのも事実です。
「投資をする」もリスク、「しない」もリスク。ならいったいどうすれば良いのか?
要するに大切なのは、資産の持ち方のバランスです。
リスクの低い現金・預金にプラスして、ほんの少しの投資をおこなうだけで良いと思います。
現金・預金のみしか資産がない方は「投資をしないのもリスク」だということを理解したうえで、「ほんの少しでも投資資産を持ってみる」ということを検討してみてはいかがでしょうか。
「自分」という資産にも投資をしよう
ここまでに述べたことは、「自分」という資産にも当てはまると僕は考えています。
つまり、「自分自身にも少しずつ投資をするべき」ということです。
現状に満足してそこに安住するのは「現金・預金のみ」の状態です。
しかし社会が大きく変化したとき、果たして自分自身の価値はその変化についていくことができるでしょうか。
また年齢を重ねるごとに体力も低下していきます。そのままでいれば、自分自身の資産価値は下がる一方です。
ですから自分への投資、具体的には「勉強」や「読書」「運動」などに、ちょっとずつでも取り組み続けることが大切だと思っています。
資産はバランスよく持つのが大切です。
皆さんもぜひ「ほんの少しの投資」を始めてみてはいかがでしょうか。